花火写真の撮影にはどんなカメラがおすすめ?選ぶにあたっての要件は?
花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。
花火写真の撮影にあたってはカメラが必要になります。(そりゃそうかw)
で、実際にカメラを選ぼうと試みたものの「どんなカメラが良いの?」と疑問を抱く方が全世界に3名ぐらいはいらっしゃるんじゃないかと思います。
いったいどんなカメラを選べば良いのか…本記事では花火写真の撮影に適したカメラの選び方と、個人的におすすめのカメラ(メーカー)について解説していきます。
花火写真の撮影に適したカメラの要件
花火写真の撮影に適したカメラの要件は以下の6つとなります。
- バルブ撮影に対応している
- ケーブルリモコン(Bluetoothレリーズも可)に対応している
- ベースISO感度が低い(目安としてはISO100以下)
- 電子水準器が備わっている
- 撮影で使う焦点距離をカバーできる
- 防塵・防滴に対応している
- レンズにNDフィルターが取り付けられる
基本的に一眼カメラであればおおよそ花火写真の撮影は可能ですが、より優位に撮影を行うのであれば上記の要件を満たす製品がおすすめです。
バルブ撮影に対応している
必須要件としてバルブ撮影に対応している点が挙げられます。
花火写真の撮り方講座〜第4章 カメラの設定〜で解説しているように、花火は打ち上がってから消えるまでのタイミングが不規則なため、基本的にはシャッタースピードをバルブ(Bulb)に設定します。
シャッタースピードをバルブに設定できるかどうかはカメラによりけりですが、現在発売されている一眼カメラはごく一部を除いてバルブ撮影に対応しています。
ケーブルレリーズ(Bluetoothレリーズ)に対応している

バルブ撮影と合わせてレリーズに対応しているかどうかも大きなポイントです。
花火写真の撮影は長時間露光が基本となりますが、シャッターを直接押すと写真がブレる原因となるため、レリーズ(リモコン)を用いての撮影が必須となります。
花火写真の撮り方講座〜第2章 撮影に必要な機材〜で触れていますが、長時間露光を用いる花火写真の撮影でシャッターボタンを直接押すとブレにつながるため、レリーズ(リモコン)を用いての撮影が必須となります。
レリーズには大きく以下の三種類があります。
- ケーブルレリーズ
- Bluetoothレリーズ
- 赤外線レリーズ
花火写真の撮影はシャッターを切るタイミングが重要になってくるため、タイムラグの少ないケーブルタイプもしくはBluetoothタイプの使用が推奨されます。
現在発売されている一眼カメラの多くはケーブルレリーズもしくはBluetoothレリーズにおおむね対応しています。
ベースISO感度が低い
ベースISO感度(基準感度)も花火写真の撮影において重要なポイントになってきます。
ISO感度はカメラの露出を決める要素の一つで、この値が低いほどカメラに入ってくる光の量を抑えられます。
花火写真の撮り方講座〜第4章 カメラの設定〜でも触れていますが、花火は非常に明るい被写体がゆえ、たいていの場合はベースISO感度(常用ISO感度の最低値)を用いて撮影します。
このベースISO感度はカメラによって異なり、現在発売されている一眼カメラはメーカーによって64〜200と開きがあります。
| メーカー | ベースISO感度 |
|---|---|
| Canon | 100 |
| Nikon | 64〜100 |
| SONY | 100 |
| PENTAX | 100 |
| FUJIFILM | 125〜160 |
| OM SYSTEM | 200 |
| Panasonic | フルサイズ:100 マイクロフォーサーズ:200 |
露出オーバーの確率を抑えるためにも、なるべくベースISO感度が低いカメラを選ぶのがオススメです。(個人的にはベースISO感度が100以下のカメラを推奨)
電子水準器が備わっている

電子水準器があるか否かも花火写真の撮影に使うカメラを選ぶ際の判断ポイントになります。
花火写真の撮り方講座〜第6章 機材のセッティング手順〜で記したように、花火写真の撮影では水平出しが重要になってきますが、その際に水準器があると便利です。
水準器にはカメラのホットシューなどに取り付ける物理的な製品と、内蔵された電子水準器がありますが、後者の方が手軽な傾向にあります。
電子水準器は多くの一眼カメラに搭載されていますが、エントリーモデルの製品を中心に省略されている機種もあります。
撮影で使う焦点距離をカバーできる

そのカメラが撮影で使用する焦点距離をカバーしているかどうかも選ぶ上での重要なポイントです。
花火写真の撮影で多く用いられる一眼カメラにはマウントと呼ばれるものがあり、原則としてそのマウントに対応するレンズしか取り付けられません。
各マウントには複数のレンズが用意されていますが、ご自身が希望する焦点距離をカバーしていない可能性もあります。
レンズ一体型のコンパクトデジカメも同様で、希望する焦点距離をカバーしているかどうかは製品によって異なります。
たいていの場合は花火写真の撮影でよく使う広角〜標準域をカバーするズームレンズは備わっていますが、マウントによっては必要な焦点距離を備えたレンズがない可能性もありますので、カメラ選びと合わせて意識しておきましょう。
防塵・防滴に対応している
可能であれば防塵・防滴に対応した機種を用意しましょう。
花火写真の撮影は基本的に屋外での撮影となりますが、必ずしも天候に恵まれるとは限りません。
特に花火大会のハイシーズンにあたる夏季はにわか雨に見舞われる可能性もそれなりに高く、突如としてカメラが雨ざらしになる可能性も。
防塵・防滴のカメラであれば天候の急変によって生じるカメラの故障に対するリスクを、ある程度低減できます。
レンズにNDフィルターが取り付けられる

最後にフィルターが装着できるレンズがあるかどうかもカメラ選びのポイントになってきます。
花火写真の失敗の一つに露出オーバー(白飛び)がありますが、その対策の一つにNDフィルターを併用する方法があります。
たいていのレンズはフィルター類の取り付けが可能ですが、花火写真の撮影でよく用いられる広角ズームレンズの一部には取り付けができないものもあります。
フィルターワークを予定している方は、カメラ選びの際に意識しておきましょう。
まとめ
本記事では花火写真の撮影に適したカメラの選び方について紹介してまいりました。
改めて要件をまとめると以下の通りとなります。
- バルブ撮影に対応している
- ケーブルレリーズ(Bluetoothレリーズも可)に対応している
- ベースISO感度が低い(目安としてはISO100以下)
- 電子水準器が備わっている
- 撮影で使う焦点距離をカバーできる
- レンズにNDフィルターが取り付けられる
現在発売されている一眼カメラであればおおよそ花火写真の撮影をこなせますが、上記の条件を満たしているとより優位に撮影ができますので、参考にしていただければ幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

